平成17年度 第87回  選手権大会 栃木大会

夏の大会組合せ 組合せ決まる
夏の大会の組合せが決まった。
鹿高は13日12:00から小山北桜と対戦する。
押して点取れず 初戦敗退
 
北桜
鹿沼
(投)黒川−(捕)本田
2塁打:本田、関本、川口
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 序盤は鹿高ペース。初回、本田の2塁打で1死2塁。2回は無死からヒットで出た大塚をバントで送って1死2塁。4回は相手エラーで無死1塁。チャンスはあったがタイムリーが出ず、0−0のまま5回終了。相手投手が制球に苦しんでいた分、狙い球をしぼり切れなかったようだ。先発黒川は、球数は多いものの要所を押さえてよく踏ん張った。
 6回に試合が動く。
 6回裏、本田が無死からのダブルエラーで出塁し、無死2塁。関本がきっちり送って1死3塁のチャンス。川口のスクイズは惜しくも3塁線を切り、チャンスはついえたかに見えたが、続く大塚が三遊間を破って先制した。
 ところが続く7回の表に落とし穴が待っていた。先頭の6番打者に安打を許し無死1塁。バントで送られた直後、ワイルドピッチで1死3塁のピンチ。続く8・9番に連続四球を与えて満塁。1番の左打者が放った打球はショートゴロ。強い当たりではなかったが2塁ベース寄り。ダブルプレーを狙いに行ったが、走者の足が一瞬早く1塁はセーフ。この間に同点。2死1・3塁から1走が盗塁。それを刺しに行った送球がワンバウンドし、遊撃手がそらす間に逆転を許す。
 7回裏の無死1塁のチャンスを生かせずに終わった直後、反対にピンチを迎える。
 8回表。ヒットの走者を送られた1死2塁から右前安打で加点され3−1。7回に鹿高が走者を進められないまま安打が出たのとは対照的に効率よく得点されてしまった。
その裏、関本、川口の連続2塁打で1点を返すも、反撃はこれまで。替わった相手投手にかわされた。
 反対に9回にはエラーで出した走者をバッテリーエラーで進め、内野安打で返されてしまった。
 守備はどう見ても鹿高のほうが上。投手力は互角。打力は上位打線は鹿高のほうが上。それでも試合は負けてしまうのが野球の怖さか。
 投手黒川は本当によく投げた。一緒に観戦していたOBからも「成長した」という声が多かった。その黒川を盛り立てたのがバックの守備。ゴロの処理は安心してみていられた。
 3年生にとっては短い夏となってしまったが、これまでの2年半、一生懸命野球にに打ち込んできた自分に自信を持って欲しい。共に頑張ってきた仲間達がいたこと、支えてくれた家族がいたことを忘れないで欲しい。そして、グランドで得た多くのことを大切にして欲しいと思う。それは、きっと君たちの人生にプラスになるものだから。
 1・2年生には野球の怖さを覚えておいて欲しい。技能を高めるだけでは野球は勝てない。判断力、精神力、洞察力などのプラス要因が必要なのだ。本封かダブルプレーか、送球はノーバウンドかワンバウンドか。一瞬の判断が勝負を分けることがわかったことと思う。その判断を狂わせないために、自分達はどんな手を打つのか。それを語り合い、実践して欲しいと思う。