平成18年度 春季大会

中部地区大会 代表決定戦
9日(日) 県営本球場
 鹿沼 7× − 6 壬生

 和賀井、山越 − 高田
 三塁打:高田、東
 二塁打:関本 
 
壬生
鹿沼 3×
戦評
 今季、公式戦初勝利おめでとう。何はともあれ、3点差をひっくり返して勝ったことは自信になったことと思う。練習試合での勝利と、公式戦での勝利は重みが違う。産みの苦しみも味わったが、このサヨナラ勝ちをこれからにいかにつなげていくかが重要だろう。
 試合は、鹿高がノーヒットで先行(四球のランナーを盗塁、バントで送り、1・3塁から重盗)。幸先のよいスタートを切った。ところが、4回、2死2塁から1番に3塁打を浴び同点。ここで、動揺した和賀井が連続四球で満塁。4番に投じた5球目は外角へのカーブ(ストライク)。これを、高田が捕逸して逆転を許す。この打者にも四球で、さらに満塁。ここで5番の打球は二塁手前に高々とあがった。ところが、この飛球に誰もさわれずに1・2塁間に落としてしまい、二者が返りこの回4失点。このあとは、両チーム小刻みに点を取り合い、8回を終えて6−4。相手投手は後半、腕が下がって疲労の色が濃く、鹿高は7・8回ともに無死2塁のチャンスであったがものにできなかった。
 そして9回。先頭の山田が右前安打で出塁。続く金田は死球。1番阿部のセーフティー気味のバントは内野安打となり無死満塁。東は2ゴロに倒れるも、続く関本が死球で押し出し。4番山越はセンターへの犠飛を打ち上げて同点とする。5番高田は死球でまたも満塁。このチャンスに途中から出場の橋本が右越えのサヨナラ安打を放ち、勝利を手に入れた。
 秋の大会で見られた消極性は、かなり解消されてきた。最終回、先頭の山田のヒットは初球、橋本のサヨナラ安打も0−1からの甘いファーストストライクを、思い切ってたたいたものだった。この積極性は忘れずにいて欲しい。打撃も肩がしっかり回るようになったため、打球が速くなった。これは、冬のトレーニングの成果であろう。
 しかし、勝つには勝ったが、反省点も多い試合であった。相手の6点のうち、打って取られたのは2点。残りの4点はこちらが与えた点である。ピンチで内野の声、言葉が減ってしまった点や、送球の乱れは反省すべき点である。県大会に向けて、さらに練習していく必要があるだろう。
試合前 始めます 力投する和賀井投手
ゴロをさばく関本遊撃手 走者3塁のチャンス 一塁走者
牽制だ! 盗塁成功 関本、右翼線へタイムリー2塁打
2塁は悠々セーフ 追加点 逆転だ!
無死1・2塁 3走東がサヨナラのホームを踏む 勝利の瞬間
橋本を祝福 応援席に一礼 激闘でした